アジアの心

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 no116 2003年3月15日 (土) 「駐在員のお仕事」
 
 しばらく(ものは言いようだけど)さぼっていたアジアの心を更新します。

 ボクがsingaporeで仕事をしていたときのこととかの話。

 最近は景気が悪いのでそうでもなくなったんだけど、数年前までは海外出張と称して「コイツ何しにきたんだよ!」というような、どっかの国の国会議員なみ
 のような連中がよく来たんですよ。ヒドイのになると、わけのわからないようなアポまで取らされて、「誰ですか、その方?」みたいなトホホなこと言われて、頼み
 こんでアポを取ったり。オレは外交官じゃねーぞ!ったく!みたいなマジ切れ状態になる。当然、そんなことだから、訪問しても何の成果もあがらず、時間つ
 ぶしにしか見えないことになる。昼間はそんなアポなので1〜2時間で終わってしまうんだけど、それからが長いアテンドになるわけですよ。当然お遊び。
 買い物や、せっかく来たんだからあそこへ行ってみた、とか、言いたい放題。でも相手がエライひとだっだりすると、しかたなくお付き合いするわけですよ。
 1度、「マーライオンが見たい」とか、マジっすかぁ?みたいなリクエストが出て、「えー!あれ...見に行きます?」とか言うと、「何か問題ありますか?」
 みたいなことマジ顔で言われて、コイツばかじゃねーかぁ、とか思いながらもお付き合いした。
 その時は、ビクトリアウォークの路駐がいっぱいで、しかたなくサウスブリッジの道端に車をとめてマーライオン公園に行ったわけです。駐禁だけどすぐ終わると
 思ったので。すると、「何だ!マーライオンってこんな小さいのかぁ!」と言うエライ方に、「いや、それは子マーラーオンですよ、ほんとのはあっちの方です」
 と、水も出していないしょぼいマーライオンを指さすと、今度はそのエライ方が「何だ!後ろ向いてるぞ!」とか、怒ったような口調で言い出したのですよ。
 コイツほんとバカじゃないかぁ、とか本気で思ったけど、「いや、マーライオンは口から水を出すんで海の方を向いてるんですよネ。だから普通はあっちの
 ビクトリアウォークの方から見るんですよ」と言うと、「マーライオン公園っていうくらいだから、公園にきたら見えるようにこっち向いてるのが筋でしょ!」
 とか、さらに切れだしたのには、さすがのボクも面くらってしまった。そんなくだらないことに「筋論かヨ!」と、あきれてしまう。バカもここまできたら大物かも
 しれないナ。ていうか、早くしてくれよ!駐禁でつかまったらオマエのせいだゾ!
 そんなお方にかぎって、日本に帰ってから出張レポートみたいなもの書いて社長とかに見せるらしいんだけど、参考でこちらにも送ってきたのを見ると
 すばらしいお仕事をここでなさったことになっている。オマエ天才作家だな!とか思う。ていうか、すっげー大物詐欺師だゾ!と笑うしかないのですよね。
 あははは......は〜ぁ。
 
 ぢゃ