そうだ中国へ行こう！ 　　旅のはじまり 　　上海にいた朋友が４月になって南京に転勤になった。自分がシンガポールにいた頃は、彼がタイにいてバンコクに行くたびに週末な 　　んかはよく彼のコンドミでうだうだしていた。そんな彼も自分が日本に帰国してしばらくすると上海に転勤になってしまった。タイをこよ 　　なく愛していた彼にとって中国での新しい生活は馴染めなかったようだ。 　　自称アジア好きのヒトを何人も知っているけど、自分にとって同じシンパシーでアジアを体験できるのは彼しかいない。でも、この２年 　　くらいは、そんな彼とはあえて別の旅をしてきたように思う。 　　「一度行くから．．．」と言いながら、まだ一度も会いに行っていない。 　　そんな朋友へ会いに５年ぶりの中国へ行ってみた。 　　旅をあれこれ考えたけど 　　まあ１週間だから、あっちこちへ行くことも無理っぽいだろうが、せっかく上海から南京へ行くのだから杭州や紹興、蘇州あたりへは 　　行ってみたいと思い、４月にはいってからいろいろ現地旅行社に聞いてみた。しかし２週間以上前の鉄道チケットでも「もう時間的に 　　無理です．．」と相手にしてもらえない。 　　彼にたよるのは最後の手段と思っていたが、そんなことも言ってられない状況になってしまったので連絡を取ってみた。 　　「ほら、メーデーの連休だし．．．去年ＳＡＲＳで出歩けなかったんで、今年は大移動になるんじゃない」と。要はもう無理だから上海 　　から即南京に来い！と言うことらしい。彼も南京に行ってまだ１週間くらなので、情報も取りにくいのだろうが．．．「何とか手配できな 　　いのかよ．．」と言う自分に、上海勤務のときのローカルの陸さんに連絡をとってくれた。 　　１時間後に陸さんから「ご希望連絡ください」とメールが入った。遠慮せず「ご希望」を書いてメールすると、「至急手配します」と心強 　　いメールが帰ってきた。やったネ！．．．．．．しかし．．．．． 　　「ご希望」はことごとく却下。「最低三ツ星以上のＨＯＴＥＬでないとアブナイですヨ！」「紹興への鉄道チケットはもうキャンセル待ちで 　　ス！」「バスでもいいとのことですが．．．中国のバスはアブナイですヨ！」ｅｔｃ。 　　陸さんは日本人スタッフ（朋友の彼）に異常に気をつかっている様子だ。 　　ということで、最終的に「上海で１泊、翌日上海から南京へは長距離バスで移動、６日後に南京から浦東国際空港まで車で送迎、あ 　　とは南京でごゆっくり．．．」という当初の彼の予定どうりの日程になってしまった。 　　ていうか、彼と陸さんにはめられてしまったみたいだ。 　　しかし、後日この日程が無難だったんだろうなぁ、という思いになったことも確かだった。 　　旅を納得した出来事 　　南京で観光したのだけど、どこもヒトだらけで、それも半端な数じゃなかった。 　　南京駅を２度ほど車で通ったのだけど、ここもヒトであふれかえっていた。これじゃ「硬座」どころか「軟座」が取れていたとしても車内 　　は身動きできないくらいだろうなぁ。ある意味中国では列車の移動は危険だ。