 タイへ入って ３日目の午前にスピードボートが向かえにきた。 やはりほかのビーチに数箇所寄ってマレー半島まで。波にぶつかり大きく揺れながらボートはハイスピードで。 船着場に付くとタクシーがたくさん待っている。同じ船に乗っていたなかでタイのボーダーまで行くのは自分だけだった。 Ｋｏｔａ Ｂｈａｒｕに入らず国境まで。４０ＲＭだった。  マレーシアのイミグレ手前でタクシーを降りて、そこから橋を渡って歩いてタイ側まで行く。 ２日間で焼けた肌は、手で触れても少しヒリヒリする。そんな焼けた肩にバックパックを担ぐ。とほほ。 タイのイミグレからスンガイ・コーロクの駅までは、１kmくらい。昼の時間の暑い日差しがジリジリと体を照らす。 流れる汗を拭きながらまた歩いて行った。 ＴＨＡＩＬＡＮＤ 「さて、ここからどうすっか．．．」 ここから先は何も決めていないのだ。とりあえずＢＫＫ行きの寝台が空いてるかどうか聞いてみる。 やはり満席らしい．．．．．どすっかなぁ．．．．．．．． 考えたあげくスラー・タニーまでの２等席を買った。ガンガンに冷房がきいた、あの２等席でＢＫＫまで行くのはちょっと自信がない。 スラー・タニーからはクラビや、東海岸の島に行くこともできるなぁ。 １１：５０発のＢＫＫ行きをホームで待つ。１２：３０になっても列車が来ない。タイっぽいかぁ。 そこで気がついた．．．．．１時間の時差。 これまでそんな間違なんてしなかった時差の観念が、このときだけはすっかり抜けていた。 なんてこったぁ。初心者なみの間違いだぞ。頭がなんかゆるんでいるのかも。 ただ、やはり列車は３０以上遅れてやってきた。やはりタイだった。 スンガイ・コーロク発バンコク行きは、正確にはハチャイ行きであり、ハチャイでバンコク行きの列車に乗り換える。だからハチャイま では全席３等席だ。自分が座った席の前には女の子が２人座ってきた。ひとりの子は頭にスカーフを巻き、もうひとりの子もモスリム のようだった。ＢＫＫの知り合いの家まで行くらしい。３人でチョコ１枚を分けて食べた。よく笑う子たちだ。しきりと携帯で話をしていた。 タイといってもハチャイあたりまでの南部はモスリムの比率が高い。  ハチャイに着くと、女の子たちは３等席らしく「バイバイ！」と言ってわかれた。 列車はすでにホームに停まっていて指定のＣｏａｃｈに行くとすでに半分の席が埋まっていた。ていうかすでに冷房がすごく効いている。 暑い思いをしてきたので今のところはとっても涼しくていいけど。 ホームで軽食と飲み物を買って食った。 定刻から遅れること２時間半、列車は発車した。何時にスラー・タニーに着くことやら。 結局スラー・タニー着いたのは１２時近くだった。３時間遅れだ。 駅の外にはトラックタクシーが１台だけ待っていて、宿へ連れて行くという。ほかに手段がないのでしかたない。いっしょに降りたイギ リス人５人組とホテルまで。スラー・タニーから各スポットへのアクセス手配もしているようで（ていうかそれが目的だろけど）チェック インのところでお兄ちゃんが明日はどうする、とか聞いてきた。コ・タオに行きたかったが、ＢＫＫへ行く列車のアクセスからコ・パンガン に行くことにした。 フルムーンパーティーの島だ。  翌朝早くバスがきた。数ヶ所ピックアップして乗船場まで。コ・サムイ、コ・パンガン、コ・タオ．．．行き先はそれぞれだが、すごい人数 が待っている。コ・パンガン行きはコ・サムイ経由になる。３時間以上揺られてコ・サムイへ。それからパンガンへ着いた。 降りるのはすべてバックパッカーだ。一時期はハッパ（ドラッグパーティー）の島として名をはせたところだ。それよりも「フルムーン・ パーティー」の島と言ったほうが有名だろう。 満月の夜、ビーチでくりひろげられるパーティーには、コ・サムイやコ・タオからもヒトが 集まる。今でもここで大麻とかコカとかやってるパッカーがいるんだろうなぁ。 そんな島は思ったより海がきれいじゃなかった。世界中からヒトが集まって、海を汚してしてしまったのだろうか。タイにはそんなビーチ が多くある。 グレートベイは小さなバンガローだった。２００Ｂａｈｔだけあって掘っ立て小屋なみだ。 海で遊ぶ気にもなれず、長いビーチを散歩したり、ハンモックで昼寝したり。 ビーチで会ったイギリス人の男女が「ここのビーチはもうコーラルがほとんど死んでしまってるよ。この島の北にあるコ・マっていう島 に行けばダイブスポットもあるけど。」とおしえてくれた。そんな時間ないけどね。 夜はダウンタウンでお店を見たり、食事したり、コンビニでアイスを買ったり。 たった１日だけだったが、タイの島でのんびり過ごした。 翌日は１２：００の船でスラー・タニーへ。 駅へ行くヒトは少ない。ほとんどが夜行バスでＢＫＫへ行くらしい。白人３人の男女と自分を乗せたトラックタクシーでスラー・タニー駅 へ。どうでもいいけど、このばかカップル、タクシーに乗ってる間じゅうKISSをしてたぞ。 幸運にも寝台が１席だけ空いていた。 ホームでぶっかけ飯を食ったりして列車を待った。定刻より３０分ほど遅れて列車が到着。すでに停まってたＣｏａｃｈと連結して出発 した。自分の席は上側で下はタイ人のおばさんがすでに座っていた。話かけたが英語はやはりわからないらしい。 出発して１時間もたたないうちに、おあばさんは係員に言ってベッドを作ってもらった。とうぜん自分も上段席へ。 長い夜の列車の旅が始まった。冷房がないのもまた暑くて寝苦しい。 トイレへ行ったら、列車と列車の連結部分で、ビールの車内販売員と乗客数人が盛り上がっていた。 乗客はタイ人の女性２人とパッカー風の白人２人で、車内販売のシンハーを片手に大声で盛り上がっている。それに、車内販売の係 員までが売り物の缶ビールを片手にはしゃいでいる。最後にはベッドメイクの係員や女性の乗務員まで加わって酒盛りをはじめてい た。タイっぽいって言えば、タイっぽいけど。どうなんだろうねぇ。  ５：００すぎには目が覚めてしまい、車両の間のデッキでまだ暗い外を眺めていた。 列車はそぐＢＫＫの街に入っていった。２〜３の駅に停車したあとホワランポーン駅のホームに到着した。外はまだ薄暗かった。 駅の構内にはすでにたくさんのヒトでいっぱいだ。駅の構内のＦＯＯＤ ＣＯＵＲＴは開いてるがまだ注文ができない。 トゥクトゥクに乗ってカオサンまで行くことにした。 まだ早いのでカオサンも開いてない店が多い。軽い食事をしてぶらぶらしてみた。 お寺側の方には新しいお店もできていた。ヒトも多い。やはり最近はこちらの方が人気なのかなぁ。 今日の宿にチェックインした。 スクンビットに行ってみた。 エラワンは相変わらずヒトがいっぱいだ。ＷＴＣやサイアムスクウェアをぶらぶら。 やっぱり、週末はチャトチャックでしょ。スカイトレィンでモチットまで。相変わらずヒトでいっぱいです。 お昼近かったのでヌードルを食った。おいしい。今回は結構長くぶらぶらした。 スカイトレィンのホームに「黄泉がえり」の広告があった。バンコクで上映してるらしい。草なぎってタイで人気なんですか？。 スカイトレィンでサファンタクシンまで行って、チャオプラヤのツーリストＥＸＰＲＥＳＳに。 乗ったとたんにおばちゃんが乗船料を集めにきた。ボクにも。あらら．．．．無賃乗船記録は４回でストップ。 初めてお金を払ってＥＸＰＲＥＳＳに乗ったよ。  ワット・ポーの船着場で降りて、ワット・アルンに渡る船に乗った。 このお寺に来るのはもう何年ぶりだろうか。ていうか初めて来て、お寺に登って後悔してからはきてないけどさぁ。遠くで見るのには いいお寺だよね。お寺を出るときはもう夕方の時間になりかけていた。 明日は早朝の便なので早目に夜飯に行くことに。 奮発してシーフードでも食べるかなぁ。 突然思いたった旅だったけど、思いたったときの旅には、ちっちゃくても想い入れがあったりする。 そんなことを大切にするのも旅の心得のような気がした。   |