2002年８月８日から１0日間ほどでミャンマーへ行った。
　　　たくさんのパゴダでたくさんのお祈りをした。そして自分の心の居場所を少しづつ見つめていた。

　　　旅のはじまりは自分の想いへのはじまりでもある。今回の旅は「お祈りの旅」．．．大人になってからヒトのために何かを心から祈ったという記憶がない。
　　　心からというのは、自分の中から自然に、そして素直に生まれる気持ちなのだと思う。日常のなかでそんな気持ちが湧き上がることもなく過ごす毎日。
　　　そして．．．ボクはまだ行ったことのないミャンマーという国で、そんな想いになれるかもと旅立った。

　　　ふたたびヤンゴン

　　　ヤンゴンに着いたらもう薄暗かった。空港の外ではタクシーとの交渉をしている。＄２でなきゃと交渉し続けたがなかなか誰もＯＫしない。そのうちヒトも少なく
　　　なってきたので、＄２プラス５００ＫでＯＫすることにした。
　　　バガンでサニーに予約してもらってたガーデンＧＨに向かった。着いたら雨が強くなっててもう真っ暗だった。エアコン付で＄５だ。部屋はそれなりたった。
　　　もう夜だったのですぐ夜メシに行った。時間も遅かったのでしまってる食堂もあった。フライドチキントキョーが開いていたので試しにメユーを見たら、　
　　　チキンフライドライスが４５０Ｋだった。どんなのか見せてくれないかと言うとなんと作ってもってきた。ふつう作ってくるかぁー！？のっかってるチキンが
　　　結構大きかったのでいいかと思って、ＯＫすると、思ったとおりこれだといってみせてくれたのを食べることになった。量はかなりある。食べ終わったらすぐ
　　　ホテルに帰った。ていうかまた雨が強くなってきた。疲れていたのでシャワーをしてすぐ寝ることにした。
　　　次の朝はゆっくり起きた。朝食（トースト２枚、目玉焼き、バナナ２本、コーヒー）を食べてからＭＦＴＢ（外貨両替銀行）に行った。手持ちの＄とチャットが
　　　もうほとんどなかった。円しかないので両替するしかない。場所がわからないのでスーレーパゴダの近くにいる警察官に聞いた。ミャンマーでは警察官でも
　　　英語がわからないヒトがいる。その彼も言ってることが文字化けしてよく理解できない。なんか「向こう！」と指をさしてるので、しかたなくそっちの方向に
　　　歩いていった。そのあとも２人くらいに聞いたんだけど、なんかみんな言ってることが違ってるようだった。そのたびにあっちへ行ったりこっちへ行ったり。
　　　最後に聞いた男のヒトがヤンゴン大学の学生だった。その彼は親切に歩いているヒトとか何人かに聞いてボクにおしえてくれた。彼は大学で少し日本語を
　　　勉強してるらしく、ボクに少し日本語で話してくれた。今日は午後は授業がないのでよかったらヤンゴンを案内してあげるとか言ってた。ＭＦＴＢに行かな
　　　なきゃいけないんだと言うと、もしよかったらここに来てくださいとメモに自分の住所を、英語とミャンマー語で書いてくれた。タクシーに見せるとわかると言ってた。
　　　結局着いたらスーレーパゴダの近くだった。ＭＦＴＢの近くには闇の両替屋がいっぱいいて声をかけてきた。街中にもいるけどここは特に多かった。
　　　手続きが面倒だった。結局ＦＥＣが１１８円くらいのレートだった。出てきたら前に声をかけてきたオジサンがいたのでＦＥＣは？って聞くとＭＦＴＢで聞いた
　　　８５０Ｋに比べて少しいいレートの８６０Ｋだというので必要なだけチャットへ両替した。
　　　雨が降り出してきたけどヤンゴン川のほうへ行ってみることにした。少し歩くとストランドホテルがあったので、ここでトイレに行くことにした。高級ホテル
　　　はトイレも高級なので、ボクはよく利用する。入ったらトイレの前に女性のスタッフが立っていたので、奥のほうにもないかと行ってみた。なかったので
　　　もどってきたらトイレの前には誰もいなかったのですばやく入った。こうゆうホテルはトイレでチップをとられることもあるので要注意だ。
　　　たっぷり時間をかけてトイレを活用してホテルを出ようとしたら、ドアーマンだろうかホテルのスタッフらしきオジサンが声をかけてきた。
　　　「日本人ですか？」と、そうですと答えると、そのオジサンはいっきに日本語でしゃべり始めた。
　　　今、お花とお茶を習っているとか、大阪で万国博があったとき仕事で日本に３ヶ月いたとか、それからも日本に何回か行ったことがあるとか、お花の先生は　　
　　　日本人のなんとかという（ボクも知らない）有名な先生の弟子で、お茶の先生は裏千家の先生の資格を持っていて日本の有名ななんとかという先生の
　　　弟子だとか．．．すごいっス。１０分くらいひたすらしゃべり続けていた。ボクが話したのは「高田馬場にミャンマー料理屋さんがありますよ」っていう一言だけ。
　　　とにかくよくしゃべるオジサンだった。でも日本のことをほんとになつかしそうに話していた。オジサンにさよならと言ってホテルを出た。　
　　　外はまだ雨が降っていた。それからもヤンゴン川めざして歩いた。ヤンゴン川にはたくさんの船がいた。雨が降っていなかったらイイ感じかもしれない。
　　　しばらくして引き返すことにした。時間ももう昼すぎているので何か食うベ、と探したらマック？があったので入ってみた。３５０Ｋでハンバーガーを食った。
　　　なんか２階からカラオケが聞こえてきた。ヤンゴンのマックはカラオケもできるらしい？
　　　出たら雨がやんで少し晴れていた。ヤンゴンでみる初めて本格的な晴れ間かもしれない。晴れるとやはりとっても暑い。途中でミスド？があったので入って
　　　コールドドリンクを飲むことにした。ミャンマーでもミスドは女の子が多い。エアコンが効いていて超リラックス〜ぅ！
　　　ボージョーアウンサンマーケットに行くことにした。前回は雨がすごくてあんまりよく見てなかったから。ヤンゴンの街角では果物など露天がいっぱいでている。
　　　インド系のヒトは油で揚げたものを売っている。やはりインド料理っぽい。そんなだからヤンゴンの歩道はヒトも多いので歩きにくい。早く歩くのには車道を
　　　歩くしかない。ただ道を走ってる車はディーゼル車が多いし車自体が古いので、おもいっきり排ガスがすごい。だからヤンゴンの街を歩くのは大変だ。
　　　それでもボクはひたすら歩き続けた。市庁舎の近くの雑貨屋？の看板に「ＹＵＫＩ」「ゆき」と日本語で書いてあったので気になって聞いてみたら、
　　　「ただ名前が好き」なのだそうだ。見た目にもフツーの雑貨屋のオジサンだったけど。ヤンゴンではこんな不思議な日本語を見ることができる。
　　　ボージョーアウンサンマーケットはあいかわらずヒトでいっぱいだった。薬を売っている店が結構あった。マーケットの左側にはエアコンが効いている
　　　建物もある。しばらくぶらぶらしてから中華街に行ってみた。漢字の看板も見られてそれらしい。夕方ちかくで、また雨が降ってきたのでいったんホテルに
　　　帰ることにした。夜メシはダヌピューというビルマ料理店に行った。ボージョーマーケットの近くにある。チキンカレーが５００Ｋで、ご飯もお代わり自由で、
　　　いっぱい野菜がついている。チキンも大きかった。これはお勧めです。帰るときにオーナーらしきヒトが店の名刺をくれた。日本で宣伝してくれってこと？
　　　帰りにスーレーパゴダに行ってお祈りをした。仏像がいっぱいある。夜で雨なのにいっぱいお参りしてるヒトがいた。それとデートスポット？なのか、ミャンマー人
　　　のカップルが何組も隅のベンチみたいなところによりそって座っていた。ミャンマー最後の夜にお祈りをたくさんした。
　　　ホテルに帰ってきてシャワーをしたあと、帰る途中で買ったタイガービールを飲んだ。タイガーがこんな安いなんてほんとウソみたいだ。
　　　次の朝、朝食を食べてから郵便局に行った。ヒトがいっぱいで、外で封筒や便箋やはがきなんかを売っていた。露天の物売りもいてものすごいことになってる。
　　　お昼の便に乗るためにチェックアウトをして、たのんでおいたタクシーにのって空港に向かった。２０００Ｋだ。
　　　空港ではやはりヒトが多くいて車から降りてくるヒトの荷物を運ぼうとしてる。チェックインの時間まで中に入れないのでロビーで待っていた。
　　　ようやくチェックインの時間になってカウンターに行ったら、空港使用税の＄１０を出せと言われた。そこではじめてそのことに気がついた。最近は
　　　どこでもチケットに込みなので気がつかなかった。きたときもそうだったけどヤンゴン空港では何か起きる。円しかないのでそう言うと係のヒトが困ったように
　　　どこかへ行ってしまった。すぐ帰ってきて１２００円出せという。両替なんてするところがないので相談してきたらしい。迷惑をかけてしまった。ごめんなさい。
　　　とにかくチェックインが終わってイミグレを通ってから待合ロビーに行った。待ってるときにどんどんヒトが入ってきたけど、中国人ばかりのようだった。
　　　定刻から３０分くらい遅れてマンダリンエアーの台北行きの便がヤンゴンを飛び立った。はじめてのミャンマーの旅が終わった。



　　　多くのヒトに愛情を与えてもらった
　　　心に確かに感じた愛情、ボクの貧しい心で感じられなかった愛情、ボクのおもいあがりで思い出にもならなかった愛情、
　　　そんな多くの愛情にボクは少しでも応えてきただろうか？．．．
　　　
　　　最近、ときどきひとりでいることが、無性に寂しくなることがある
　　　きっとそれは、生まれてきてから与えてもらった愛情に、応えてこなかった結果なんだと想うようになった
　　　いろんな言葉で自分自身をごまかしてきた、そんなひとりよがりなボク自身の愛情の結果かもしれない
　　　
　　　そんな多くの愛情に少しでも応えること
　　　それは今となってしまえば、その愛情たちに感謝する気持ちをボク自身が心から感じることでしかうめられないのかもと．．．想った
　　　心から祈ることが、こころから感謝することになるかもしれない
　　　
　　　願いがかなうというのは、そのことを心から祈る自分自身を信じることことから生まれるような気がした
　　　神さまでも仏さまでもない、心から願いを祈る、自分というただの人間がかなえるのだろうなぁと想った

　　　この旅で
　　　心から祈る自分自身を、少しは信じることができたと思う




　　　　　　　　　　　　
　　　ヤンゴン最高裁判所　　　　　　　　　ストランドホテルのロビー　　　　　　ストランドホテル　　　　　　　　　　　ミャンマーのマック？

　　　　　　　　　　　　
　　　ミャンマーのミスド？　　　　　　　　　ミャンマーのケンタッキー？　　　　ヤンゴンの中華街　　　　　　　　　　　ダヌピューのチキンカレー
　
　　　　　　
　　　スーレーパゴダ　　　　　　　　　　　　さよならミャンマー

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